こんにちは、ソコジです!
アガベ沼にはまりだすと止まりませんね、いろいろな種類が欲しくなりますし、挑戦したくなります
今回はそのアガベ沼のひとつでもある実生(みしょう)を行った記録を残したいと思います
実生をやってみたいと思っても、
必要物品は?どの情報が正解?せっかく買った種をダメにしたくない!
疑問や悩みは尽きません
植物育成において、これが正解!はないかと思いますが、一つの方法としてこれから挑戦してみたい方の安心材料になっていただければと思います
- 実生に必要な物品
- 管理方法
- 日毎の成長過程
- 種類別の発芽率
品種は以下の二つです
- アガベ パリー トランカータ(agave parryi var. truncata)
- アガベ ホリダ ペロテンシス(agave horrida ssp. perotensis)
それではさっそく参りましょう
パリー・トランカータとホリダ・ペロテンシスの実生記録
使用物品
以下が今回使用した物品です
- 育苗トレー
- ベンレート
- メネデール
- ピンセット
- 温度計
- プレステラ90
- バーミキュライト
- 赤玉小粒
- 赤玉中粒
- ふるい
実生の準備と管理方法
まずは実生のための下準備です
他の方の記事を拝見して大事にされていることは
- カビに気を付ける
- 水に浸けて発芽率を上げる
これらが大変共通していると感じます
ベンレートとメネデールを用量に合わせて水に溶き、12時間ほど浸しました
今回仕事の都合で24時間浸けることになりましたが、いずれそれも同品種で比較検討してみたいと思います
ベンレート&メネデール水に浸した後は用土の準備に取り掛かりましょう
今回は鉢底石代わりに赤玉中粒を使用しています
微塵抜きのためふるいにかけ
用意した鉢の底が見えなくなる程度に入れていきましょう
次に赤玉小粒も同様にふるいがけし微塵抜き
小粒は微塵もよく出るので忘れずに行いましょう、下図のようにたくさん出ます
用土は赤玉小粒とバーミキュライトを1:1の比率で配合し
プレステラに用土を入れて、表土にふわっとパーミキュライトを乗せました
ピンボケしてしまっていますが赤丸のこちらがパリー・トランカータの種子です
涙型の尖った部分から根を出してきますので、そちらを下向きにそっと植えていきましょう
下の写真で見た時の、左側が根を出す部分です
植え付けたあとは高湿度を保つためにラップをかけて数日間様子をみていきます
育苗トレーに鉢の1/3ほどの高さでメネデール水を張り、腰水管理で水分補給をすることにしました
室内管理で温度は20℃以上をキープできる環境にしています
種子はパリー・トランカータ20個、ホリダ・ペロテンシス20個です
実生苗の成長記録
播種からの経過日数と水交換の頻度を一覧にしました
水交換はだいたい中3日で交換しています
発芽まで日照は当てず、発芽後から少し日の当たる場所で管理し始めました
経過日数 | 水交換 | パリー・トランカータ | ホリダ・ペロテンシス |
1 | 変化なし | 変化なし | |
2 | 変化なし | 変化なし | |
3 | カビ?発見 | 変化なし | |
4 | 変化なし | 変化なし | |
5 | 3個発根 | 変化なし | |
6 | 5個発根 | 変化なし | |
7 | 13個発根 | 3個発根 | |
8 | 15個発根 | 11個発根 | |
9 | 変化なし | 変化なし | |
10 | 変化なし | 15個発根 | |
11 | 変化なし | 17個発根 | |
12 | 変化なし | 18個発根 | |
~ | |||
20 | 溶けた個体もあり11個に減 | 18個 |
3日目カビ?のようなものを発見、ベンレート水を霧吹きでかけました
5日目…パリー・トランカータ3/20個で発根を確認できました、根は写真のように出てきます
6日目…パリー・トランカータ5/20個発根
7日目…パリー・トランカータ13/20個発根、ホリダ・ペロテンシス3/20個発根
ここにきてやっとホリダ・ペロテンシスの発根が確認できました
こちらは種子のサイズも大変小さく、見にくいながらも黄緑色の根がやっと見られ一安心
20日目でパリー・トランカータの一部が溶け、11/20個に減少、ホリダ・ペロテンシス18/20個
実生の苗は20日でこの程度のサイズまで成長します
まとめ
今回実生を経験し、発芽自体はそこまで難しいものではないことが分かり、別種の実生にも挑戦中です
別種での発芽率と比較し、今回の結果がやや低かったのは初日にメネデール水に浸けすぎたことが可能性としてあるかもしれません
また、パリー・トランカータが一部溶けてしまったのは日照に当て過ぎた可能性が高いです
大きく育ったアガベより大変手間のかかる実生ですが、発芽を確認した時や、順調に育つ姿はまた格別の楽しさがあります
ここ最近では種も簡単に、かつ育ったアガベより格安で入手することが可能です
是非一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか
今後も実生苗の成長過程や別種での様子もアップしていく予定ですのでそちらも覗いてみてくださいね
最後まで閲覧していただきありがとうございました
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